2019/11/12 (火) -インプラント-

インプラント光機能化技術

インプラント光機能化技術によりインプラント治療にかかる期間を短縮。
現在、人工関節や人工中耳、ペースメーカーなど、医科・歯科問わず、インプラント治療にはチタンまたはチタン合金が使われています。

チタンは、化学的に安定しており、さびたり劣化したりせず、生体親和性が高く、体にほとんど害がないと考えられており、医療分野で広く使用されています。

歯科のインプラント治療でもチタン製インプラントが使われています。

このチタン製のインプラントと骨とが結合することがインプラント治療成功の条件です。

しかし、劣化したりしないと考えられていたチタン製のインプラントが、時間とともに劣化することがわかりました。

2009年、UCLA(カリフォルニア大学ロサンジェルス校)の小川隆広教授の研究チームが世界的に権威ある生体材料雑誌「Biomaterials」に「チタンの時間的な劣化現象」(チタンエイジング現象)という内容の論文が発表しました。

その内容は、チタン表面は、加工してからすぐの状態では非常に高い骨結合能を有しているものの、使用せずにインプラントを保管していると、その骨結合能は時間経過に伴って減少するといったものでした。

つまり、チタン性インプラントをメーカーの工場で生産後すぐに患者様の骨に埋入できればいいのですが、現実的には不可能なため、骨とインプラント接触率、あるいは骨の包囲率は、平均で50%程度、最大でも70%程度となってしまっていたのです。

これまでは劣化していると考えられていなかったため、50%程の骨とインプラントの接触率でもインプラント治療は成功と言われてきました。

しかし、この論文の発表と一緒に小川教授はより強固にインプラントと骨とが結合する方法を開発しました。

それがインプラント光機能化技術です。
インプラント光機能化技術はチタンエイジング現象の回復方法として、紫外線領域内の特定波長をもつ複数の光線で、決められた強度で、ある一定時間、インプラント表面を処理する技術です。

光機能化処理をしないチタンエイジングしてしまったインプラントの骨接触率50%に対し、光機能化処理をしたインプラントの骨接触率は98.2%に達します。

チタンと骨とが結合することを「オッセオインテグレーション」と呼びますが、このほぼ100%と完全に近似した骨形成の現象は「スーパーオッセオインテグレーション」と呼ばれ、数々の有名科学誌ならびにチタン教科書で定義されました。

実際に歯科のインプラント治療においても、インプラント埋入後、インプラント周囲には98%を越える(ほぼ100%)の骨が出来ていることが確認されました。

インプラント光機能化処理により、骨結合強度が3倍となることや骨芽細胞の接着量が3〜5倍になるといった生物学的効果は患者様に多くのメリットがあります。

・インプラント光機能化技術によるメリット
①治療期間の短縮
インプラント自体の骨結合速度が向上するため、インプラント埋入後の治癒期間が短くなります。

当院における臨床経験では通常よりも1〜2ヶ月ほど短縮され、インプラント治療の次のステップである二次手術や上部構造の作成にうつることが可能です。

②短いインプラント体の選択
骨の厚みが足りない場合、骨移植やサイナスリフトなど、インプラント埋入手術の前段階として、骨の厚みを増やすための外科処置が必要となります。

しかし、光機能化されたインプラントは強固に骨と結合されるため、骨を増やすことなく、短いインプラント体を選択することで、骨を増やす処置をせずに埋入手術を行うことが可能となります。

インプラント光機能化技術により、治療期間が短縮し、費用も節減できる可能性が生まれます。

インプラントについてもっと知りたい方はこちらもチェック:インプラント
お問い合わせ 西野本院年中無休 011-668-6681

Clinic Informationクリニック情報

札幌市西区西野2条6丁目2-10
フェリス西野1F
WEB
予約
札幌市西区山の手1条6丁目5-15
エルム山の手1F
WEB
予約
札幌中央区南11条西22-2-8
旭ヶ丘みたかマンション1F
WEB
予約